■ご挨拶

久保 一弘
あいざと会/理事長
久保 一弘

 令和2年6月9日、「藍里病院」は開院40周年を迎えます。吉野川平野の、「阿波藍」を育んできた中心地に、「精神科医療改革運動」から若い精神科医仲間が協力して「人権を尊重し、明るく、地域に開かれた病院」を目指して開設し、利用者皆様のご期待と関係機関のご理解・ご協力があって発展を続け、平成23年12月からは、「精神科救急」によって「社会医療法人」に認定され、公立病院に並ぶ使命を負っています。

 救急急性期病棟60床は、平成28年春、外来管理棟A館2階に完成し、全室個室(2床室化も可能)によってプライバシーに配慮した環境を提供して短期入院に努め、令和 2年 4月から、いわゆる「スーパー救急」病棟として運用を開始しています。
 回復期、慢性期の入院においては、多職種チームで「地域移行」に取り組み、特に令和1年度は1年間「地域移行機能強化病棟」を運営して退院を促進し、令和2年4月から病院の定床を12床減して 228床にダウンサイジングいたしました。
 令和 2年 2月には「栄養棟」増築が完成し、4月1日より稼動させて病院給食サービスの改善に取り組んでいます(2階は職員食堂)。

 地域医療としては、藍里病院のほかに、徳島市を中心とする地域に「あいざとパティオクリニック」、県の中・西部地域には「あいざと山川クリニック」を設け、令和1年10月からは、「あいざと訪問看護ステーション」を開設して県東部を担当しています。
 また、地域で安心して暮らしていただけるよう24時間365日、暮らしの相談、精神科救急等、電話相談も続けています。(「あいざと・こころの医療福祉相談センター」)。
 「福祉サービス部門」の「すくも」「ことじ」等では、グループホームを含む住居、様々な就労支援、生活訓練、生活介護、相談支援、地域活動支援等のサービスで暮らしを支援しています。令和1年には、板野町に介護サービス包括型グループホーム10床を2棟相次いで開設し、地域での暮らしが広がっています。

 急速に人口減少・高齢化している当県では、ストレス疾患、うつ病等の感情障害、統合失調症、発達障害、認知症など、思春期~老年期まで各年代において「こころの問題」が増大しており、あいざと会の役割はますます大きくなっていると考えています。
 アルコール、薬物、ギャンブル、クレプトマニア、ゲーム障害などの依存症については、平成30年6月から徳島県依存症「専門医療機関」に選定され。さらに令和 1年12月からは徳島県依存症「治療拠点機関」に選定されて広範囲の活動を求められています。

 私たちは、安心して利用していただけるサービスを提供して、「こころの問題」をもつ方と地域で「共に生きる」ことを目指しています。これからも皆様からの信頼をいただいて医療・福祉サービスで地域に貢献できるよう取り組んで参ります。
 どうかよろしくお願い申し上げます。

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